2018年7月6日に一橋講堂にて、科学研究費補助金基盤研究(S)「仏教学新知識基盤の構築―次世代人文学の先進的モデルの提示」(代表:下田正弘)が主催し、本研究所が運営・後援するかたちで、国際シンポジウム「デジタル時代における人文学の学術基盤をめぐって」が開催されました。
海外からはヨーロッパ人文学デジタルインフラプロジェクト(DARIAH)のリーダーであるLaurent Romary氏と、ペルセウスデジタル図書館のリーダーである Gregory Crane氏をお招きし、国内からは国立情報学研究所准教授の大向一輝氏にご参加いただいて、三氏それぞれから欧米および国内の最新の人文情報学の研究動向についてご講演いただきました。
あわせて、国内の人文学の学術基盤に関わるプロジェクト20件について、ポスター・デモンストレーションセッションを開催し、相互に最新の研究動向が共有されるところとなりました。
参加者数はおよそ150名を数え、欧米および日本で人文学の研究基盤構築において最先端を走る三名の先生による講演と、下田正弘氏(東京大学教授、本研究所連携研究員)を交えたパネルディスカッションは非常に示唆に富むものであり、刺激的なものでした。また、ポスター・デモンストレーションの会場では、参加者同士の交流も盛んに行われ、盛会のうちに終わりました。