国際学会 “TRIPITAKA FOR THE FUTURE: Envisioning the Buddhist Canon in the Digital Age” にて研究発表を行いました

2018年11月2日と3日の2日間にわたって、アメリカ合衆国アリゾナ大学仏教学研究センターにて開催された国際学会 "TRIPITAKA FOR THE FUTURE: Envisioning the Buddhist Canon in the Digital Age" に、本研究所連携研究員である下田正弘氏(東京大学教授)と研究員の宮崎展昌が招待され、研究発表を行いました。

f:id:dhii:20190418141510j:plain

下田正弘氏は "Building a Digital Infrastructure for the Humanities and the Role of Buddhist Studies" と題して、人文学におけるデジタル研究基盤の構築とそれにおける仏教学研究の役割について発表しました。宮崎研究員は永崎研宣主席研究員と共同発表のかたちで、"Toward an Ecosystem for Buddhist Studies in the Digital Environments" と題して、デジタル研究環境における仏教学研究のエコシステム構想について発表しました。

国際会議には、中国や台湾、日本といったアジア圏からの参加者がおよそ半数を占めており、各国で行われている大蔵経および人文情報学の最先端研究状況が共有されました。特に、版本大蔵経の文字認識の自動化技術がかなり進んでいることに、報告者は驚かされました。また、主催者のWu Jiang教授の指導を受けている、アリゾナ大学の博士課程の学生らによる堅実な発表もなされ、米国、とりわけ、アリゾナ大学において大蔵経研究が着実になされつつある状況も伺えました。