TEIカンファレンスとEAJRSに参加

2019年9月16-19日、オーストリアのグラーツにてTEI(Text Encoding
Initiative)協会の年次会員総会が開催されました。TEI協会は、人文学資料をデジタル化した際にaga構造的に記述して後に活用・再利用をしやすくするためのガイドラインを作成している団体です。今回は、当研究所からは永崎主席研究員、苫米地主席研究員に加えて下田連携研究員も参加しました。海外で開催されるTEIカンファレンスとしては初めて、日本人が10名を超え、TEIがいよいよ日本でも定着の兆しをみせ始めたといえるかもしれません。
会議は、例年通り、TEIのツールを活用するためのハンズオンのワークショップや各種分科会の会議、それに加えて、各地でのTEIに関する事例や研究についての発表が幅広く行われました。当研究所からの参加者はそれぞれに情報収集や関係者との打ち合せ等を行いました。永崎研究員は、岡田一祐氏・中村覚氏との共同発表として2件の発表を行うとともに、東アジア/日本語分科会の議長としてTEI技術委員会への報告を行いました。

f:id:dhii:20191125155419j:plain

TEI2019会場のグラーツ大学


f:id:dhii:20191125155433j:plain

共同発表者岡田氏による日本語ルビの扱いについての発表


f:id:dhii:20191125155406j:plain

共同発表者中村氏による東アジア/日本語分科会の活動についての発表

 

その後、永崎研究員はブルガリアのソフィアに移動し、9月18-21日に当地で開催されていた2019 EAJRS Conference(第30回日本資料専門家欧州協会年次大会)に、最終日のみ参加しました。ここでは、「日本学デジタル資料の新潮流 Recent trends of digital resources for Japanese studies」とする発表を行うとともに、エクスカーションにも参加し、主に欧州の日本学資料の専門家達との情報交換を行いました。

f:id:dhii:20191125155353j:plain

EAJRS会議会場のソフィア大学


f:id:dhii:20191125155331j:plain

ソフィアにて移動中の風景