IIIF動画アノテーションのためのアプリケーションを共同開発しました

国際的なWeb画像共有のための国際的な規格として世界的に広まっている IIIF(International Image Interoperability Framework)の技術仕様が、2020年6月にアップデートされ、動画の扱いにも本格的に対応しました。
しかしながら、その技術仕様に対応して動画を本格的に扱えるアプリケーションはまだ開発されておらず、大きな課題となっておりました。
このたび、当研究所では、東京大学次世代人文学開発センター人文情報学部門、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所及びフェリックス・スタイルと共同で、広く用いられている汎用IIIF対応ビューワMiradorを改良し、動画の任意の時間帯・任意の画像領域に対して文字と画像でアノテーションを付与することを可能とするパイロット版を公開しました。

東京大学人文情報学 - IIIF動画アノテーション

これにより、動画に対する本格的なアノテーションデータをオープンな国際標準規格で作成して閲覧できることになり、この種のデータを持続可能なものとして作成することに大きく道をひらくことになりました。

また、この機能は、学術研究のみならず、様々な分野で応用可能であり、結果として学術研究の世界をより豊かにすることにもつながっていくものと期待しております。

当研究所では、今後もWebにおける学術情報共有のあり方を追求し、よりよい形で実現することを、一つのテーマとして取り組んでいきます。