ピッツバーグで開催された国際会議にて発表しました

2月2~3日、米国のピッツバーグにあるカーネギー・メロン大学で開催された国際会議、Unicode and the Humanitiesに、永崎主席研究員と王准研究員が参加しました。
この国際会議は、表題のとおり、文字コードの国際標準規格であるUnicodeについて、人文学の立場から検討を行うもので、この問題に関心のある人文学研究者と、Unicode協会で活躍するマイクロソフトやアップル等のエンジニアやUCバークリーのSEI (Script Encoding Initiative)のメンバーが参加して議論が行われました。
永崎と王は、SAT大蔵経テキストデータベース研究会における仏典外字のUnicode符号化に関する活動の経験を通じ、コミュニティ標準を確立させる重要性と国際標準とそれを関連付ける必要性や、持続可能性を高めるための方策を提示しました。
 
議論の形式としては、プレゼンテーションを順番に行っていくという通常の形式ではなく、事前に参加者全員が論文を提出して会議の前にお互いにすべての論文を読んでおき、集まってからは各人の論文を題材にしてひたすら議論を行うというものでした。
ファシリテーターの巧さや参加者達が議論に慣れているといったこともあり、全体としては建設的で有益な議論が行われたように思われました。近年、少し見られるようになってきたもので、今後一つの主流になっていくのかもしれません。
 

会場の入口に貼られたポスターの写真